送り狼と迎え狼 @吉川英治記念館 2013.6

今回の作品では、オオカミにまつわる民話と伝承を元に、ニホンオオカミがいた頃のことから絶滅に至るまでを六つの演目で構成しています。

送り狼の民話では教訓や当時の生き方、オオカミと人との関係についても語られています。それは、近代革命以前の日本人の価値観がオオカミとの関わり方を通して見えてくるものがあると思うのです。


また、食物の種まきや田植え、収穫の喜びなど、田楽的なイメージを元に、祈りのかたちを神事的儀礼から習俗的な祭りへの変化を一連の動作で繋げた踊りの演目をつくりました。神事や祭りは当時の日本人のくらしのあり方を投影するもので、当時のオオカミ観に対する想いも込めています。

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